元幹部自衛官が本気で考えた震災への備え

地震への備えは万全ですか?

地震、震災、備え

 

地震は、地下で動いているプレートと呼ばれる岩盤が相互にぶつかり合うことで「ひずみ」が生じ、そのひずみでたまったエネルギーに耐えきれなくなった時に発生します。

 

日本は、太平洋プレート、フィリピンプレート、北米プレート、ユーラシアプレートが重なる世界でも有数の地震多発地帯であり、日本全国で発生する可能性があります。

 

現在、日本では、こういった地震多発地帯という特性から、地震予知に関する研究が世界的に見ても進んでいますが、今のレベルでは地震を完全に予知することは出来ないというのが現実です。

 

いつ、どこで起きるのかわからない地震・・・

 

この災害から家族を守るためには、普段から地震に対する備えをしておく必要があります。

 

 

それぞれの大地震から見る被害の特性

地震は発生する時刻、気象、震源地等によって、その被害の内容が変わってきます。いつ、発生するか予期することが出来ないからこそ、どういった特性があるのかを知っておかなければなりません。

 

地震、震災、備え
出典:内閣府 

 

上の円グラフは、左側が昼食時に発生した関東大震災と、早朝に発生した阪神淡路大震災の死因の特性を表したものです。

 

●関東大震災は、昼食時に発生したため、炊事のために火を取り扱っている家庭が多かったこと。そして、当時は木造家屋が主体であったことと折からの強風という不運も重なり、瞬く間に火災が広がって多くの人が炎に巻き込まれ犠牲となりました。

 

●阪神淡路大震災は、早朝に発生した特性から、家の中に人がいる状況の中で多くの人が被災しました。管理人も当時、自衛官として兵庫県の駐屯地に勤務していましたが、非常に大きな縦揺れだったのを記憶しています。この揺れで家財道具が倒れたり、家屋が倒壊するなどして多くの人が犠牲になりました。

 

地震、震災、備え 地震が発生した場合は、火の始末を慌てず実施する。
今は緊急地震速報があり、揺れを感じる直前に音で知らせるインフラが日本にはあります。これを活用し、緊急地震速報が鳴り出したら、まず、自分の身を守る対策を講じてください。(調理中であれば速やかに消火)慌てて火を消しに行ってしまうと、大きな揺れにより火傷を負う可能性がありますので、火の状況に注意を払いながら揺れが収まるのを待ち、安全に消せる状況になってから消火しましょう。

 

地震、震災、備え 地震が発生した場合は、落下物等から身を守る処置を講じる。
阪神淡路大震災の死因を見ても分かりますように、建物倒壊や倒れてきた家屋により、身体に外傷的を負ったり死に至るというケースが目立ちました。特にタンスや冷蔵庫、テレビといった重量物、食器棚などにある食器などは地震の揺れで倒れてきたり、割れるなどして危険な凶器と変わる可能性がありますので、固定や落下防止の対策を講じておく必要があります。

 

地震、震災、備え地震による津波が予想される場合は、徒歩で高台に上る。

 

地震、震災、備え
出典:内閣府 

 

上の円グラフは東日本大震災の死因の特性を表したものです。貞観地震以来、約1000年ぶりとなる地震で大津波が発生した特性があります。

 

●東日本大震災は、東北地方太平洋沖を震源とするこの地震は、大津波が発生させ、死者・行方不明者の数は、2016年3月の時点で18455人にまで達し、未だに避難生活をしている人が約17500人もいるという戦後最大の未曽有の被害をもたらしました。

 

車両を使って避難をしようとしても、小回りが利かない上、思うように動かない場合も多く、危険です。また、警報が出たら速やかに海辺や川から出来る限り遠くに離れ、高台もしくは3階以上の鉄筋で出来た建物に上がらなければなりません。YouTube等の動画で観られた方も多いと思いますが、津波はあっという間に車を飲み込み、川を伝って押し寄せてきます。また、海水が引いたからと家に戻ってはいけません。津波は第2、第3波と押し寄せてくるとき、海面が大きく下がる特徴があります。家に戻るのであれば冷静に情報を収集し、安全を確認してからにしましょう。

 

 

内閣府が先日、南海トラフ地震のシミュレーション映像を作成・公開をしました。